花巻新渡戸記念館 雛人形展 花巻の春

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花巻新渡戸記念館 春の特別展示“雛人形展”を開催中

花巻新渡戸記念館
花巻新渡戸記念館

岩手県花巻市にある花巻新渡戸記念館は、偉大な教育者であり農学者、そして国際連盟の副事務総長を務めた新渡戸稲造の生涯と業績を讃える場所です。
1862年にこの地で生まれた新渡戸稲造は、世界平和と教育への貢献で知られています。記念館では、彼の遺産を学び、感じることができます。

花巻新渡戸記念館・雛人形展
花巻新渡戸記念館・雛人形展

春の訪れを祝う特別展示「はなまきの春 桃の節句 雛人形展」では、桃の節句にちなんで、地域で大切にされてきた雛人形や関連する収蔵品(くくり雛、芥子雛、つるし雛など)と貝の雛を展示しています。花巻新渡戸記念館は、新渡戸稲造の精神を今に伝えると共に、訪れるすべての人に文化的な発見と感動を提供しています。
この春、花巻の地で、日本の伝統と新渡戸稲造の歴史的背景を体験してみませんか。

「はなまきの春 桃の節句 雛人形展」のひな人形

ひな祭りは、毎年3月3日に日本で行われる女の子の健康と幸せを願う伝統的な行事です。
この祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、古代中国から伝わった季節の節句の一つに数えられます。
由来は、人形に罪や災いを移して川や海に流す「流し雛」の風習にあり、これが時代と共に変化して家庭内で人形を飾る現在の形に落ち着きました。

くくり雛
くくり雛

くくり雛

くくり雛は、水沢(現奥州市)の画人である砂金竹香(いさごちっこう/1858〜1930)が、京都で開催された押し絵からヒントを得て郷里の商人や旧家の婦人、子供達に教え伝えたのが始まりとされています。
厚紙の上に綿を置き布地でくるんでつくられますが、布に包むことを法眼で「くくる」ということからこう呼ばれています。

くくり雛のお内裏様とお雛様
くくり雛のお内裏様とお雛様
くくり雛のお内裏様とお雛様

芥子雛(けしびな)

“芥子雛(けしびな)”は、日本の伝統的な雛人形の一種で、非常に小さなサイズが特徴です。
この雛人形はその名の通り、手のひらに収まるほど小さく作られています。
もともとは、雛祭り(ひなまつり)で用いられる雛人形の一部として、家庭内の平和や子どもの健やかな成長を願う目的で飾られてきました。

芥子雛
芥子雛

つるし雛

つるし雛は、子供の健康や幸せを願い、食べ物や動物などをモチーフに、手作りした布製の人形を糸で吊るす飾りです。
吊るし雛に使われる様々な飾りにはそれぞれ意味があり、例えば、鶴は長寿、亀は縁起の良さ、袋物は福を招く象徴とされています。
その由来は、子供たちの健やかな成長や幸せを願う日本の伝統的な習慣に根ざしています。
もともとは、悪い霊や病気を遠ざけ、子どもたちを守るためのお守りとしての意味合いが強かったとされています。

つるし雛
つるし雛

貝 雛

ひな祭りはには貝がつきもので、江戸時代ではえどまえでとれた「はまぐり」を備える風習がありました。昔から二枚貝は「お姫様」(女の子)をいみしていたからです。
「はまぐり」は二枚の貝がぴったりと合い、他の貝殻とは合わないことから「女の美徳や幸せ」につながるとされたのです。

貝雛
貝雛
貝の雛(須美子工房)
貝の雛(須美子工房)

貝の雛(須美子工房)
“貝の雛”は、貝を使用して作られる伝統的な雛人形のことを指します。
故西村須美子さん製作の「貝の雛」を、その意志を継いだ娘の戸田菜穂子さんが、今は貝雛伝承家「須美子工房」代表として継承しています。

基礎情報|はなまきの春 桃の節句 雛人形展

項目内容
会場花巻新渡戸記念館
開催期間2024年2月19日(月)~4月11日(木)
開館時間8:30~16:30 (見学は17:00まで)
休館日期間中無休、12月28日〜1月1日
入館料一般: 300円、小中高生: 150円
団体割引一般: 250円、小中高生: 100円 (20名以上の団体)
住所〒025-0014 岩手県花巻市高松9-21
電話・FAX0198-31-2120
ホームページ花巻新渡戸記念館公式サイト

<アクセス>
宮澤賢治記念館から 1.5km:車で3分
東北新幹線新花巻駅から 3km:車で5分
東北自動車道花巻南 ICから 7km:車で15分
釜石自動車道花巻空港 IC から5km:車で5分

しっておきたい“ひな祭り”

ひな祭り

ひな祭りは、毎年3月3日に日本で行われる女の子の健康と幸せを願う伝統的な行事です。
この祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、古代中国から伝わった季節の節句の一つに数えられます。
由来は、人形に罪や災いを移して川や海に流す「流し雛」の風習にあり、これが時代と共に変化して家庭内で人形を飾る現在の形に落ち着きました。

ひな人形は、皇室の衣装を着た帝と后を模したもので、一般的には七段飾りの豪華なものからシンプルな一段飾りまで様々です。
これらの人形と共に、桃の花を飾り、春の到来を祝います。
ひな祭りは、家族が集まり、特別な料理を食べながら、女の子の成長を祝い、未来の幸福を祈る大切な日とされています。
文化的にも重要なこの行事は、日本の伝統と家族の絆を象徴するものとして現代にも引き継がれています。

お内裏様とお雛様

ひな祭りに飾られるお内裏様とお雛様は、天皇と皇后を模した人形です。”内裏”という言葉は、もともと天皇の住む場所を指していました。その中心には紫宸殿(ししんでん)という大切な場所があり、天皇や皇族の重要な儀式がここで行われていたんです。雛人形は、この紫宸殿で行われた天皇と皇后の結婚式をイメージして作られているので、お内裏様とお雛様はセットで一組、つまり天皇と皇后を一緒に表しているというわけです。この人形を飾ることで、ひな祭りは女の子の幸せと健康を願う大切な日となっています。

春を彩る盛岡と花巻のひな祭りイベント
盛岡市|伝統と文化を継承する盛岡のひな祭り ひな祭り 雛人形の3段飾り 盛岡では2月に春の訪れを祝う「ひな祭りイベント」が各所で開催されます。 歴史ある一ノ倉邸では「ひな遊ぶ」を通じて、江戸時代から現代に至るまでの雛人形の展示が行われます。...

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