盛岡で熊の出没被害続出!

野生動物

盛岡で熊の出没と被害状況は・・・

ツキノワグマ

盛岡で出没する熊は、岩手県盛岡市周辺に生息するツキノワグマのことです。

盛岡市は、奥羽山脈の北側に位置し、市内には多くの山林が残されています。
そのため、クマの生息地として適しており、近年、盛岡市周辺でのクマの目撃や出没が相次いでいます。

熊の特徴としては、体長が1メートル前後、体重が100キログラム前後と、比較的小型であることが挙げられます。
また、人慣れしているクマも多く、住宅地や市街地に出没するケースも少なくありません。

盛岡の熊による被害は、2023年4月1日から9月27日までに26件(27名)発生しており、農作業中や散歩・歩行中、きのこ採り中に不意に襲われるケースが増えています。

盛岡の熊への対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 単独で山林に入るのは避ける
  • クマ鈴やラジオなど音を出すものを携帯する
  • クマの生息が確認された場所には近づかない
  • クマに遭遇した場合は、静かに後ずさりして逃げる

熊は、人間をエサと認識していない場合でも、驚いたり、威嚇したりする際に襲ってくることがあります。
そのため、クマとの遭遇を回避するために、上記のような対策を心がけることが大切です。

以下に、盛岡で熊による被害事例をいくつかご紹介します。

  • 2023年9月2日:盛岡市上飯岡の60代男性が、自宅近くの田んぼから突然現れたクマに驚き転倒し、左ひざと左腕に軽いけが
  • 2023年8月31日:盛岡市東新庄の国道4号で、クマを目撃したドライバーが車を停車し、降りたところをクマに襲われ、頭や顔に軽いけが
  • 2023年8月25日:盛岡市内郊外の住宅地で、クマが庭に侵入して犬を襲い、殺害

盛岡の熊による被害は、人身被害だけでなく、農作物や家畜への被害も発生しています。

盛岡で熊との共存を図るためにも、一人ひとりがクマの存在を認識し、適切な対策を講じることが重要です。

「ツキノワグマの出没に関する警報」

「熊出没注意」の看板

岩手県では、令和5年度のツキノワグマの人身被害が多発していることを踏まえ、出没に対する注意喚起を強化し被害の未然防止を図るため、岩手県全域に「ツキノワグマの出没に関する警報」を発表しています。

ツキノワグマの人身被害については、令和5年4月18日付けで「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表し、注意喚起していますが、ツキノワグマによる人身被害が5月23日現在で7件、8名発生しており、近年の同時期と比較して非常に多くなっています。

特に、6名の方が山菜採りの際に被害に遭われています。

 山菜採りやレジャー等で山林に入る際は、予期せずクマと遭遇し、被害に遭う危険性が常にあることを意識していただき、入山するかどうか十分に検討するとともに、入山する際は下記の事項に留意し、十分な対策を講じるよう県民に要請しています。

 今年度も人里への出没が報告されています。クマを寄せ付けない対策を積極的に行い、被害を未然に防ぎましょう。

山林内(熊の生息域)における対策

  • 山林はクマとの遭遇リスクが高いことから、山林に立ち入る際はその必要性を改めて十分に吟味する
  • 事前に入山地域の出没情報や被害情報を確認し、出没・被害がある地域には入山しない。
  • 複数人で行動し、鈴やラジオ等の音の出るものを携行する。
  • 明け方、夕方の入山を避ける。
  • 撃退グッズ(忌避スプレー、鉈等)を携帯する。
  • クマの糞や足跡を見たら引き返す。
  • 山菜採りや釣り等の際は、下や前だけを見ないで周囲の状況を確認する。

人里における熊対策

  • 廃棄野菜や生ごみ、コンポストの管理を適切に行う。
  • 農地周辺のやぶを刈り払い、見通しの良い環境を整備する。
  • 電気柵を設置し、クマを寄せ付けない対策をする。
  • 庭先果樹は適期が来たらなるべく速やかに収穫する。
  • 屋外やクマが侵入できる納屋に果物、穀物、ペットフード等を保管しない。

熊に遭遇した場合の対策

  • 持ち物(リュック等)を静かに置いて、目を離さず静かにゆっくり後退する。
  • クマとの間に木や岩を挟むようにする。
  • 風向きに注意して忌避スプレーを使う。
  • 至近距離でクマと突発的に遭遇した場合は、両腕で顔面や頭部を覆い、直ちにうつぶせになるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめる。

岩手県と盛岡市の熊による被害事例

岩手県で発生した熊の被害事例を、以下のとおりです。

人身被害

ツキノワグマ出没・人身被害状況(岩手県のホームページから引用)

2023年4月1日から10月8日までに、岩手県では31件(32名)の人身被害が発生しています。

被害者の年齢は、1歳から80代までと幅広く、男女比は男性が14名、女性が7名です。

被害の状況は、農作業中や散歩・歩行中、きのこ採り中に不意に襲われるケースが多いです。

具体的な被害事例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 2023年7月20日、二戸市で、農作業をしていた男性(60代)がクマに襲われ、死亡した。
  • 2023年8月10日、盛岡市で、散歩をしていた女性(70代)がクマに襲われ、重傷を負った。
  • 2023年9月20日、花巻市で、きのこ採りをしていた男性(50代)がクマに襲われ、軽傷を負った。

農作物被害

2023年4月1日から10月8日までに、岩手県では5件の農作物被害が発生しています。被害の対象は、稲や栗、リンゴ、ブドウなどです。

クマは、農作物をエサとして食べてしまうだけでなく、踏み荒らしたり、倒したりして被害を与えることもあります。

具体的な被害事例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 2023年7月25日、遠野市で、稲が1ヘクタール分踏み荒らされた。
  • 2023年8月15日、岩手郡で、栗が100本倒された。
  • 2023年9月10日、滝沢市で、リンゴが100個食べられた。

家畜被害

2023年4月1日から10月8日までに、岩手県では1件の家畜被害が発生しています。

被害の対象は、犬です。クマは、家畜をエサとして食べてしまうだけでなく、殺害してしまうこともあります。

具体的な被害事例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 2023年9月25日、盛岡市で、犬がクマに襲われ、死亡した。

岩手県では、熊による被害が近年、増加傾向にあります。その原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 都市化によるクマの生息地の減少
  • クマの食物不足
  • クマの人間慣れ

岩手県でクマに遭遇した場合は、以下の対処をしましょう。

  • 静かに後ずさりして逃げる
  • クマがこちらに気づいた場合は、大きな声を出したり、物を投げたりして威嚇する
  • クマが攻撃してきた場合は、木の上に登ったり、茂みの中に隠れたりして身を守る

クマは、人間をエサと認識していない場合でも、驚いたり、威嚇したりする際に襲ってくることがあります。そのため、クマとの遭遇を回避するために、上記のような対処を心がけることが大切です。




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